Rolling Stone

転石苔むさず

 

転がり続ける石には、苔は生えない。

 

苔が生える人生にはしたくない。

 

理想を抱き、理想にチャレンジし続けて、転がり続ける石のように。

 

苔が生えるのは、人生最期の一カ月くらいでいいかな。

 

この言葉にはネガテイブな意味もあるけど、それは気にしません。全ての物事に二面性があるから。

 

 

大学一年生の冬を思い出した。

 

予備校の高校三年生のクラスのチューターをやっていた。一年間相談を受けてきたクラスの受験生を前に、受験前の最後のクラスで話したね。

 

天国があったとしても、自分は現実のこの世界にいたいな。天国に行ったら、受験も、嫌なことも、ストレスも何もなくて、さぞ快適だろう。でも、想像したんだ。何不自由なく、明日も明後日も、来る日も来る日も全てが思い通りになる平穏な日々が続いたら、どう感じるだろう?

 

あの時の自分は、嬉しいことにも嫌なことにも沢山出くわす、現実の世界の方が、天国よりも輝いて見えた。今でもそう。

 

Rolling Stone

 

転がり続けると傷付いて痛いけど、苔が生えて生きるより、何かに向かって転がり続けて傷だらけの石のようにありたい。

 

苔のついたお寺の石は趣深いけれど、シンパシーを感じない。

 

傷付いて道ばたに転がっている石に、自分はシンパシーを感じるし、愛おしい。

 

その背負った傷が多いほど、愛おしく思う。

誰の傷にも心が引くことなんて人生で一度もなかった。自分が傷だらけだからだろうか。

 

 

転がれば転がるほど沢山傷付くけど、

 

傷の数だけ優しくなって、

 

傷を持った人の痛みが理解出来て、

 

傷付くことをけして恐れない

 

理想に向かうrolling stoneでありたい。